今回はLumiscapheの製品である、リアルタイムレンダラー“Patchiwork 3D”の2021年版で搭載された新機能についてご紹介します。
新機能紹介の前に、P3Dの簡単な紹介動画をご用意しましたのでご覧ください。(※以下に紹介する新機能紹介と一部重複する部分があります。)
①スクリーンスペース・アンビエント・オクルージョン(SSAO)実装
あらかじめ影を計算するライトマップとは異なり、サーフェス同士の距離から影を演算する機能です。これはライトマップとも併用することができ、手軽に立体感を補強することができます。またライトマップのようなレンダリング時間が必要ないため、お急ぎの際にも活躍する機能です。
②カメラをオブジェクトとして表示
カメラの位置・向き・注視点を、ギズモを使ってオブジェクト感覚で取り扱えるようになりました。これにより直感的な操作ができるようになったのはもちろん、同社他ソフトで連携した際に回転中心となる注視点の指定も容易になりました。
③P3Dファイルの軽量化
キャッシュを保存する・しないの選択ができるようになり、ファイルの容量を従来の半分ほどに抑えることが出来るようになりました。
④X-Rite社AxF(CPA2等)の編集機能
P3DはX-Rite社が提供するAxFデータに対応しています。P3Dで用意しているマテリアルに近い感覚で、マテリアルエディタを使って色相や彩度を変更できるようになり、材質設定の自由度が上がりました。
今回ご紹介したほかにも、ステッチの精度上昇やレイトレースのサポート環境増加…などなどP3Dは細やかな進化を続けています。
LumiscapheではP3Dを体験していただけるよう、P3D Communityという無料版P3D(非商用)をご用意しています。製品版とほぼ変わらない使用感を体験できますので、ぜひ一度お試しください。